
INTERIORTaro Kiguma
デンマークの家具ブランド、ボーコンセプトはコペンハーゲンで6月10〜12日に開催された「3daysofdesign2026」にて、atelier axo(アトリエ アクソ)によるダイニングコレクションの新作を発表した。クラウディオ・ベリーニによるAW26コレクションの先行プレビューも。
会場となったのは、移転したばかりのアマリエゲーデ15にある新しい本社。カラフルな建築物が並ぶニューハウンからも徒歩圏内だが、アマリエゲーデ通りは落ち着いたビジネス街で、銀行の支店、投資会社、法律事務所、海運関連企業、大使館などが集積し、1700年代半ばに建てられた重厚なロココ調の歴史的建築物が多いエリアだ。ボーコンセプトは2026年x月、この地に本社を移転。3daysofdesign2026の期間中には、歴史的な建築物の壮麗なインテリアの中に新作をスタイリングし、プロダクトと空間、そして周辺の空気感が一体となったプレゼンテーションを行っていた。

歴史的な雰囲気に没入する中で発表されたのは、atelier axo(アトリエ アクソ)によるモダンなダイニングコレクション。オークやトラバーチンによるダイニングテーブルやグラスキャビネット、サイドボードなどがラインナップ。

atelier axoのローゼ・ハーマンセン(左)とキャロライン・ヴォーゲル(右)。
atelier axoは、 デザイナーのローゼ・ハーマンセンと建築家のキャロライン・ヴォーゲルによるコペンハーゲンを拠点とするデザインスタジオ。北欧デザインの伝統的なコンテクストを現代的にアップデートし、建築やインテリア、プロダクトを横断的かつシームレスに手がけている。ボーコンセプトとのコラボレーションは初めてとなる。
「機能性と穏やかさに根ざしながら、トレンドを追うよりも⻑く使われ続けるものをつくりたいと思います。今の⼈々は、時代やスタイルを⾃由にミックスすることを求めています。私たちは、そうした潮流の中で⾃然と息づくデザインを⽬指しました。タイムレスでありながら、異なる要素を受け⼊れる余⽩を持つことを⼤切にしています」(ローゼ・ハーマンセン)
重厚で歴史ある建築物の中で、atelier axoによるディテールが端正で素材の表情を活かしたモダンなプロダクトが、その魅力を存分に放っていた。歴史とモダンデザイン、こうした対比を味わえるのも3daysofdesignの大きな魅力のひとつだ。

新本社での展示より。クラウディオ・ベリーニによる「Praggi(パラッジ)」コレクション。アームとバックレストが無段階に調節できるハイバックソファだ。Paraggi コーナーソファ Lazio(H91xW308xD308cm) 1,179,000円~。 写真中央のテーブルは「Volterra(ヴォルテッラ)」コレクション。
建築家クラウディオ・ベリーニが手掛けた、この秋発表予定のAW26コレクションも一足先に披露された。なかでも「Praggi」ソファは、彼が幼少期に家族と過ごしたイタリア・リグーリア海岸の小さな湾にある村、Praggi村での温かい思い出から着想を得たもの。高く設計された背もたれやアームが座る人を優しく包み込み、まるで穏やかな入り江に守られているかのような安らぎを与えてくれる。
「私は建築的かつ彫刻的であるものを求めています。大切なのは、ソファがひとつの要素にとどまるのではなく、風景そのものをつくることです。このソファはエレガントな佇まいを保ちながら、アームと背もたれを調整できます。ほんの少し動かすだけで、印象ががらりと変わります」(クラウディオ・ベリーニ)
他にも「Volterra(ヴォルテッラ)」コレクションもこの秋に発表される予定だ。デンマークのミニマリズムとイタリアのエレガンスの融合に期待したい。