INTERIORTaro Kiguma
カッシーナ・イクスシーは、2026年10月22日よりイタリアの伝説的な建築家・デザイナー、ヴィコ・マジストレッティがデザインした新作ラウンジチェア「OZU(オヅ)」を日本で初披露する。

北鎌倉の旧小津邸で撮影されたヴィコ・マジストレッティによる「OZU」。
本作は、2026年6月にデンマーク・コペンハーゲンで開催された「3daysofdesign」でプロトタイプとして世界に向けて初公開され、注目を集めたラウンジチェアだ。同社のオリジナルブランド「IXC(イクスシー)」から日本国内での展示・販売がスタートする。
「OZU」は1980年代半ばに構想され製品化に至らなかったが、社内で大切に保管されていた製作図面から試作などの検証を重ねることで今回の製品化にこぎつけた。本プロダクトには、マジストレッティとIXC創業者である武藤重遠氏の交流や、彼が愛した日本映画界の巨匠・小津安二郎監督への敬意が込められている。カンチレバー構造のスチールフレームが柔らかく作られた座面と背もたれを支え、軽やかな印象を与えながらも安定感を実現。フレームとクッションを分離させる構造主義的なデザインには、必要最小限の要素で快適性を追求する、この当時のマジストレッティの美学が強く表れている。今回の商品化にあたりモールドウレタンを採用し、オリジナルの思想を重んじつつ現代の求める座り心地や耐久性にも応えた。
発表にあわせて青山本店では、IXCのアートディレクターを務めるガムフラテージの企画による特別展示「Living in Motion」を開催する。会場は3つのシークエンスで構成され、マジストレッティの手掛けたドローイング資料の公開をはじめ、ポートレートギャラリーや実際に試すことができる体感型のインスタレーションを展開予定だ。
「OZU」の初披露は青山本店および名古屋店で10月22日から開始し、大阪店・福岡店では10月29日より順次スタートする(特別展示は青山本店のみ)。