
DESIGNTaro Kiguma
Googleは2026年8月13日14時、東京・原宿の東急プラザ「オモカド」の1階に日本で初めてのブランドストアとなる「Google Store 表参道」をオープンする。Googleプロダクトのデザイン哲学がよくわかるインスタレーション作品やサステナビリティへの取り組みに関するギャラリー、MOROSOの家具を配置した美しいストアデザインはGoogleのデザインへの強いコミットを表現している。Googleのチーフ・デザイン・オフィサー、Ivy Ross(アイビー・ロス)が率いるGoogle社内デザインスタジオによるストアデザインで全3フロア、史上最大の面積(1,158㎡)を誇り「Google Store」として世界で11番目の出店となる。
この作品は、PixelシリーズやGoogle HomeスピーカーなどのGoogleのプロダクトデザインが自然素材や自然現象から多くのインスピレーションを得ていることを、カリフォルニアの風景や気候と重ねて表現したものだ。このようなデザインスタジオによるインスタレーション作品は、今までミラノデザインウィークや2026年1月に虎ノ門ヒルズで開催された「TOKYO PROTOTYPE」などのイベントで限定的に公開されてきた。しかし今回、Googleプロダクトのデザイン哲学をより多くのユーザーに向けて訴求するために「Google Store 表参道」のエントランスに大きく面積をとっている。Google日本チームは、日本のユーザーはクラフトマンシップやプロダクトの背後に広がるストーリーに対して興味が高いと感じていることから、本国のデザインスタジオにリクエストして「Google Store 表参道」への作品設置が実現した。
Googleのデザインスタジオは、冷たくなりがちなテクノロジーをできるだけ自然の色や形を引用することにより、人間にとって親しみやすく、持っていて心地よいものを目指しているが、本作品『California Dreaming ー 色彩のランドスケープ』のディテールからは、その哲学が徹底していることがよくわかる。また、通常のアート作品と言うよりも、デザイン性とプロダクトのストーリー性とが相関する時代において、直感的に「ストーリーを持っていて、よく練られたデザイン」であることを伝えるためのコミュニケーションツールでもある。原宿や表参道から訪れる幅広い層の来場者に伝わりやすい仕掛けだ。

各階をつなぐ階段も美しい。手すりは無垢材を滑らか、かつ複雑な曲面として削り出していて、上質で思わず触りたくなる質感だ。
2階の「Pixel Studio」では、Geminiをはじめとする5つのテクノロジーを無料で体験できる。このような体験スペースは、「Google Store」の中でも初めての試みだ。また、ワークショップやイベントのためのスペースもあるので、今後のイベント開催に期待したい。

自分のアバターを生成して、データやIDカードとして持ち帰ることができるブース。ほかにもプリントアウトして持ち帰ることのできる、Nano Bananaを駆使したセルフィーブースでは、表参道限定のエフェクトを楽しめる。
「Google Pixel Pro」のカメラ、120倍超解像ズームを体感できるブース。モニターに向かって歩くと、カメラが人間の動きをトラッキングして画面が拡大されることにより、没入感が得られる。

ワークショップやイベントのためのスペース。デザイナーのFrontによるMOROSO「Pebble Rubble」が置かれていて、ゆったりとした設計だ。

「Google Deepmind」の研究段階のプロトタイプ、Genie 3という最新モデルからリアルタイムで生成された、インタラクティブな仮想世界を体験できるブース。プロンプトを実行すると、わずか60秒ほどでリアルタイムに操作できる、ゲームの世界で言う「オープンワールド」のような状況をスマホの中に作り出せる。
地下1階は、サステナビリティへの取り組みを紐解くギャラリーとカスタマーサポートのためのスペースがある。ギャラリーの壁に18種類の展示があり、Googleのプロダクト全体で使用されている再生素材や素材のコレクションなどがストーリーごとに展示されている。カスタマーサービスのためのヘルプカウンターでは、修理やオンライン注文品の店頭受け取りにも対応している。修理については、内容によっては即日対応も可能。

サステナビリティに関するギャラリーにスタイリングされているのは、デザイナーのFrontによるMOROSO「Pebble Rubble」。壁には、絵画のように18のストーリーが展示されている。
Google Store 表参道
東京都渋谷区神宮前4-30-3 東急プラザ表参道「オモカド」