
DESIGNTaro Kiguma
2026年8月20日の発売に先駆けて、Google Pixel Watch 5を試用する機会を得たので、第一印象や実機で気づいたポイントを5つの視点からコンパクトにレビューする。腕の上でスマートウォッチとAIが本格的に融合する時代の訪れを実感させてくれた新製品だ。

新しいSatin Pyrite アルミケース / 「オリーブ」 アクティブ バンド。
水の表面張力のゆたかな膨らみからインスピレーションを受けた美しい曲面を与えられたケースは、新たにSatin Pyrite アルミケースが追加になった。他に組み合わせとしては、Matte Black アルミケース / 「オブシディアン」 アクティブ バンドとPolished Silver アルミケース / 「フォグ」 アクティブ バンドに加えて、Champagne Gold アルミケース / 「キャニオン」 アクティブ バンド(41mmのみ)の合計4種類。ケース経は、41mmと45mmだ。
曲面に対応した「Actua 360 ディスプレイ」は、3000ニトで非常に明るく視認性が良かった。

新しく追加されたウォッチフェイス「ウィーヴ」(左)と「クロノグラフ」(右)。
ウォッチフェイスは新たに「ウィーヴ」と「クロノグラフ」の2種類が追加された。「ウィーヴ」は、ケースの曲面と呼応するように波打つ動的なエフェクトが美しい。「クロノグラフ」は伝統的な機械式腕時計の機能を再現している。
さらにウォッチフェイスにも生成AIの波が。機能的で完成されたデザインも提供しつつ、生成AIもいち早く投入してしまうあたりがGoogleらしい。Pixel Watch 5の専用アプリ上で「グラフィック風」「自然」「ペイント風」「ふわふわ」「立体」などの中から選択するか、独自のプロンプトを入力すると、Nano Bananaにより10秒程度でオリジナルのウォッチフェイスを生成してくれる。

「ジェネレーティブ・ウォッチフェイス」の使用例。Pixel Watch 5上のアプリで「ふわふわ」を選択して生成した。

左は「ペイント風」を選択して生成。音声入力によるプロンプトにも対応している。右の例は「ニューヨークの摩天楼風のウォッチフェイスを生成して下さい」というプロンプトの生成結果だ。

左のウォッチフェイスの最下部が青白く光っている点に注目して欲しい。手首を上げるとGeminiが反応して、話しかけられるのを待っている状態だ。口を近づけてPixel Watch 5に話しかける。するとGeminiは、上記のように結果を文字と音声で応答する。
Pixel Watch 5は、前世代より20%高速になっていることにより、手首を上げてGeminiに話しかける機能が非常にスムーズだ。Pixel Watch 5を口に近づけると、フェイス画面の下部がキラッと一瞬光り、Geminiが応答していることがわかる。ワークアウトの開始や「明日の天気は?」「東京から屋久島への行き方を教えて」(上の例)など、話しかけることで文字と音声でGeminiによる回答が得られる。

Pixel 11 Pro(スマートフォン)上の「ヘルスケア」アプリ。音声もしくは文字で「コーチに質問」から、ヘルスケアやワークアウトに関する相談ができる。
Geminiで構築された「Google Health コーチ」は自分専用のパーソナル・ヘルス・コーチとして、さまざまなデータを24時間365日、収集・分析してくれる。その結果を踏まえて、体がよりよい状態に向かうための自分だけのワークアウトを作成してくれたり、睡眠、フィットネスや健康状態に関してのアドバイスをくれる。
ここでは、試しに「健康のために歩く速度少しを速くしようと思います。具体的には、どのくらい早歩きすると良いのですか?」と尋ねたところ、わかりやすいアドバイスが返ってきた。まだ各種のワークアウトや心拍数などのパーソナルデータが蓄積されていないが、自分のデータが蓄積されてきたら、それを元にさらに高度なコーチングを受けることができそうだ。Pixel Watch 5を腕に装着することで、スマートウォッチとAIが本格的に融合する時代の入り口に立っていることを強く感じた。ソフトウエア技術に強みを持つ、Googleならではの一歩先行く提案ではないだろうか。

Pixel Watchも第5世代となり、できることが増えただけでなく動作の高速化も実現している。CPU性能が12%向上したことで、ウォッチ上のアプリ操作や各種アクションは非常に滑らかで、引っかかるような場面は見られなかった。さらに、50%増量されたRAMを活用することで、オンデバイスAIのよりスムーズな処理を可能にしている。